2003/07/30
  内断熱・外断熱併用工法
 
   
  夏の暑さ、冬の寒さなど、熱の影響から建物を保護する為に、断熱方法ひとつで建物の寿命が大きく変わります。
  内断熱・外断熱のメリットとデメリットをこの併用工法にて解決、さらに断熱効果の優れた建物を提供することが出来ます。
 
  内断熱工法は柱と梁の間に断熱材を充填する工法。 柱や梁によって断熱材が途切れ、そこに隙間ができ、室内の熱が逃げたり、屋外の熱が入りこむ。しかし、断熱材の素材によっては吸音効果があり、合わせて防音効果を高めることができます。
 
 外断熱工法は柱や梁の外側から断熱材を貼りこむ工法。断熱材で建物を包みこむので、隙間ができず、室内の熱を逃がさず、屋外の熱を寄せ付けない。など、外断熱工法のメリットは、駆体に直接温度変化が伝わらないため、建物を駆体の外部から保護するので、寿命が大きく伸びます。しかし、内・外と両側から断熱をすれば、より優れた断熱効果があがります。私共は建物外部と内部からの併用断熱を勧めております。

  概略は次の通りです。
@金物を取りつけます。
AグラスウールをZ型金物に乗せて、片側はC型鋼の溝部分に挿入します。・・・・・・・・・・・・・・《内側断熱材施工》
B野地板を貼ります。
C金属垂木を固定します。
D断熱材をセットします。      ・・・《外側断熱材施工》
Eバックアップボードを貼ります。
Fゴムアスファルトルーフィングを貼ります。 
Gオープンジョイントをセットします。
H屋根材を施工します.。

 断熱方法一つで資産の寿命が大きく左右されてしまいます。長寿命化は、建設解体による建設廃棄物の発生を減らすことができ、同時に省エネルギーに役立ち地球環境負荷の軽減にも役立ちます。

@
A
B
C
D
E
F
G
 
H
 
 
  2003/07/23
  前内閣総理大臣にお会いして
 
   

 細川護煕氏は今、自然に囲まれた伊豆湯河原の工房『不東庵』で、趣味の陶芸に没頭する静かな日々を送っています。そこに計画された、気楽で面白い茶室『一夜亭』を作る作品のお手伝いをさせていただけることになり、様々な素材を屋根面に取りつける事を可能にした屋根工法『コラーキング』を採用して頂きました。

 自然環境に溶け込む屋根材として、杉皮を選択しました。杉皮葺きは通常何層も重ねて施工する工法で、大昔からありますが、大変な時間と熟練した職人さんを必要とします。さらに、近い内に、フランスから友人のシラク大統領が見えるということで工期もありませんでした。

 このコラーキング工法はストロングルーフを先に施工して完全防水をし、杉皮を取りつけるためのシステム金具をセットします。そのために、何層もの杉皮を貼らなくても、化粧材という納まりにて屋根を短期間で葺く事ができます。
 
  「下葺きにステンレスを素材にした、二重屋根になっていますから、杉皮の上に苔が生えても10年20年は大丈夫、ものすごく丈夫な屋根です。」と、何度となく現場に足を運び、現場にこられている細川氏とお話をする事ができました。とっても儀礼ばったことが嫌いで、腰が低く、温和な人だなという印象を持ちました。

 非常に条件の悪い作業現場でしたが、通常の大工さんではなくて、南伸坊氏率いる俳優座の大道具さんが建築したので、手際良くアットいうまに建物ができあがってしまった。
  「一夜亭」の完成です。どのような人々が訪れて、細川・無手勝流の気楽な茶会が開かれるのでしょうか。
 
ご採用有難うございました。

 

 
 
  2003/07/17
  現場にて
 
   

 現場で色々な所長さんとお話をする機会があって、苦労話などをお聞きすることが沢山あります。建築に携わる他業種の方々を一つにまとめて、建物を完成まで導く苦労は並大抵なものではありません。
何の商売においても、契約・計画・実行・請求・集金などにおける過程において、多種多様な出来事が生じます。その一つ一つを何の問題もなく解決して、前に前に進めることが所長としての才覚ではないでしょうか。

 今の立場を考えて、あまり国内の建設現場のことを書き込むことができませんので、海外の出来事のお話をさせていただきます。
一番として、海外派遣を任命されて、最初はすごい、行ってみたいと意気揚揚とした気分で、命じられた職務をまっとうすることに専念するそうです。そのうち自分の子供の教育問題・生活環境や言語などさまざまな問題を、世帯の主として感じるときに、一つのスランプにおちいるそうです。しかし、日本男児として歯を食いしばり、使命をまっとうすることを念頭において頑張りとしているそうです。
しかし、日本に帰ってきた時に、さらなる追い討ちが発生することをだれも予期しないということです。皆とは言えないけれども、大半以上は浦島太郎的存在になってしまうそうです。建築の人脈はピラミッド的なところがあって各職方のつながりが、自分の財産です。この財産が海外派遣によって、途切れてしまうのです。若い時ならこの時間のブランクを取り戻すのにはそれ程の時間を要しないでしょうが、ある程度の年齢に達した人にとって取り戻すことは無理に値するそうです。

 日本では味わえない生活を堪能できることは、人生の糧において最高の名誉であると思っている人が大半であることが素晴らしい事と思います。

  ある南の島のホテルの建設現場のお話・・・・・・。
「三年がかりの施工期間で始まった。現地採用をしてほしいという条件があるので、できるかぎり特別の技術を必要としないかぎり、地元の人々を採用した。
仮囲いなどの準備が整い、施工が始まって月日が経って行きます。南国の工事ですので、のんびりした雰囲気の施工経過をたどったある日、ラチェットという工具が現場の規模にしては非常に数多く使われるとの連絡が本社から入った。早々に調査をしたところ、現場にて働く現地の人が入れ替わり立ち代りラチェットを欲しがるので与えたとのことだあった。
なぜか???この工具がヤシノミを割るのに先がとがっておりちょうど良いので、現場へ働きに行くといただけると、口コミにて広まった事が原因と判明した。
また、建設に使用されるシートの枚数が予定を大幅に上まった為に調査をしたところ、ヤシの葉葺きの雨漏り対策として住民が使用していることが判明した。陸上の仮囲いを施してあるのになぜか???と再調査をしたところ夜中に海岸へカヌーにて乗り着け、現場に置かれているシートを失敬することが解かった。使用している住民の家へ行き返却を求めるが、頂いたものだからと言って応じてくれない。島のあちらこちらに社名入りのシートが屋根の上に覆ってあるのは不思議な現象であった。」と言う、現場にてのお話。

  今ごろの季節は南の島もサンサンと太陽が輝く真夏です。

建築工具:ラチェット
ラチェット使用例
 
 
  2003/07/11
  梅雨明け予報
 
   
南西モンスーンというインド洋のベンガル湾から吹き込まれる、湿った風が引き起こします。この風は五月頃になると南シナ海から南西諸島に向かって吹いてきます。その為に沖縄を始めとする南西諸島から梅雨に入ります。さらに季節が進んで太平洋高気圧が強まり、前線が北上し始めると沖縄・奄美大島と日本列島南から梅雨があけ始める。
雷雲が発生して雷が空を暴れまわり、空のオーケストラが巨大なシンバルを叩くような音と共に、大雨を降らし梅雨明けを告げる。
 天気図によると太平洋高気圧が大きく勢力をもってはりだし、前線を北へ北へと押し上げると、まもなく本格的な梅雨明け宣言が出される。気象予報士という国家資格の方々が色々な予報を、自分なりの考えにて自由に発表できるようになった。
 屋根工事をする立場でやはり天気に影響される事が多々あります。経験を踏んだ職人さんも今まで、屋根の仕事をしている関係で明日の天気や数時間後の天気をピタリと当てることができる方がおりました。
どうしてわかるの?と聞いてみると「なんとなく、勘だよ」と照れくさそうに答えるので、一つだけでもと、さらに一歩進んで尋ねると「風向きが変化して、風が止まると雨が降り出す。」と言っていました。
「梅雨時に発生する積乱雲は層が厚い分だけ、上空にて沢山の水分を蓄えることができる。そのため大粒の雨となって降るので、空に水がなくなってしまう??ので、梅雨が明けるのだ。」少し理論的に理解しにくい話になった。
 「梅の実が収穫される時期に降る雨だから『梅雨』と名付けた。木偏を取って『毎』『日』降る雨を『毎雨』でなくて『梅雨』と名付けた。」などと、なかなか物知りな職人さんが働いていたなと、梅雨空を見上げながら思い出しました。
 
 
  2003/07/02
  青いさかな
 
   
DHA、ドコサヘキサエン酸という舌を噛みそうな化学物質を含んでいる。脳細胞を活性化させ、視力を高め血液を浄化し、血栓をできにくく、コレストロールがなくなる。
 アレルギー症などの体質変換を促すなど、驚くほど様々な効能がある。マグロを始めとして、ほとんどの色に含まれています。
 EPA、エイコサペンタエン酸というまたまた珍妙な名前も、同じく体内の血を固まりにくく、脳血栓や心筋梗塞を予防します。いわし、さばなどの青身のさかなに多く含まれております。
 
身体に良い食べ物は内部より元気作りをいたします。私共に勤めている、ある職人さんの健康法は次のようにしています。
 あお向けに寝て、壁際までお尻を付け、両足を高く壁に沿って持ち上げます。そして、約30度くらいに股を開いて30秒くらい静止をします。その後閉じて、一息入れて再び同じ動作を繰り返します。次に足の指を開いたり閉じたり、繰り返し10回を計5回ほど行う、このことによって足元に下がった血液を、上半身に戻し血液の循環を促して、足に溜まった疲労を回復することができるそうです。
 簡単にお金のかからない健康法にて、明日の活力を作るそうです。一度試してみてください。
 どちらも、身体の内外から血液の循環を高める方法にて健康作りをしております。