五感を通じて沢山の痛みを我々人間は感じることができる。
しかし、予期せぬ激痛を体験することがたまにあると、ものすごいショックで痛さより驚きが先に来る、そしてその後にジーンと徐々に痛みがやってくる。 以下は体験に基づいたお話です。
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ボクシングをやった時、アッパーカットをくらってリングに倒れる。この痛みは意識がなくなってなにも痛みを感じない。気が付いた時はリング上で 「起きろ」 と起こされた時で、何処かの世界へ連れて行かれたようである。
一つのスポーツとして、わずか3ラウンドの間ゴングが鳴り、始めはガードを固めて腕は鋭い動きをする。しかし、90秒を過ぎる頃になると腕は腰のあたりまで下がり、すっかりガードが甘くなってしまう。
そこに一撃を食らうのだから、あらかじめ体は予期をしていての激痛があるだけである。
ボクシングの選手の体力・耐力には凄さを感じる。
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スノーボードをし始めて間もない頃、滑降中に突然ギャップに乗り上げると転倒します。スキーと違い両足をロックされていますのでバランスを崩すと、アッと思わない瞬間に転倒します。尻、膝、腰、肘に痛みが走ります。
スキーは片足づつ離れていますので多少のギャップでバランスを崩しても、転倒せずに滑る自信はあります。しかし、両足が一つで固定されているスノーボードは初心者のころ予期せぬ転倒をしてアイスバーンに身体を打ちつづけるとても痛い思いをしました。
この予期せぬ激痛はさわやかさを伴うものです。さて、今年は安比高原にでも兆戦してみよう。
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日常体験する事の一つに、特に朝、寝ぼけている時や慌てた時などに遭遇する、ドアの縁に足の小指などをぶつけた時の激痛は格別である。
腹を立ててドアを蹴飛ばしたい気分にさせるが、その時はただ何もせずにじっと痛みの引くのを待たなければならない。
眠たさがいっきに何処かへ飛んでいき、夢から現実に突然舞い戻ってしまう。
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ツードアタイプの自動車の後ろ座席に乗せていただき、レストランへ向かう途中に、車内では今から何を飲んで何を食べるかの話で盛り上がる。
目的のレストランへ到着、駐車場が少し傾斜している状況であった。まず先に前座席の人から降車し始める。そしてドアの柱に手をかけて、自分が降りようとした時にドアーが傾斜のために閉じてしまい、指4本を挿まれた。
この時の激痛は今でも忘れることができない。水割りを飲むどころか、ロックタンブラーに氷を満杯にして指を漬けて冷やしつづけた。
せっかくの食事会を台無しにするわけにいかず、痛さを微笑みにかえての冷や汗だらけの歓談だった。 |
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パーティー会場で人と名刺交換をして、頭を下げて挨拶をしている時に、たまたま後ろを通過した人に接触して前に押し出された。その一瞬頭と頭がゴンとあたり、目の前に火花が出る。
急所を直撃してのショックであるけれども、 その時に大声をあげるわけにもいかず、お互いに痛さを我慢しての苦笑いにて、激痛の去るのを待たなければならない。
紳士のパーティー??? |
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板金用の金きり鋏にて、その鋏で切断できる能力以上の厚みの板を無理して切る時には板を切らずに息をきりながら力任せに力を入れる。その時に無我夢中になってしまい、腹筋を利用して腹に鋏を付けて力任せに切断する。その時に板が切れたと同時に鋏のえの部分で腹をはさむ。この激痛は耐えがたい体験のひとつである。
腹は何度も経験しませんが、手のひらを挟むことはたびたびおこり得る。 馬鹿と鋏は使いよう。
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金属屋根材を主に取り扱っている商売のために、金属製品や鋭利な物を触るときは細心の注意をはらう。
しかし、日常手にしている紙類で手を切ることがある。激痛とは言わないけれど、チクチクと痛みが続く嫌な痛みである.紙と思って油断しているとたまたま遭遇する。手を滑らせると鉄板を触る時にも怪我をするので、書類の整理などで紙を滑らせない注意が必要である。 |
男性で球技の経験者は沢山いると思いますが、野球でショートバウンドを取り損ねて球があたった時の激痛は腹に差し込む痛さである。
方言で 『たまがった』 (ビックリした) ということを聞いたことがありますが、この表現は驚いたということをダイレクトにあらわした方言であると思う。 |
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ピアスをしている人が男女区別なく街中で見かけることが多くなりました。その方の体験談として紹介します。
街を歩いていると、本日開店とか大売出しなどの布製ノボリを目にします。たまたま春のそよ風に、その布ノボリがたなびいている直ぐ横を歩いて通過する時に、のぼりが顔に触れたと思う瞬間・・・・・ガーンンンと耳がちぎれると思ったほど、そのノボリに引っ張られたそうです。
一瞬何事と思う激痛が走ってその場にうずくまったけれども、一体今の自分に何が起こったかわからず、他の通行人に「どうした?」ときかれても何も答えられないで痛みの引くのをただ待ったようです・・・・・・・。
付けていたピアスがノボリにヒッカカり一気に耳を引っ張ったのです。「誰かが暗闇から出てきて一撃を食らったようだ。」「耳が一メートル伸びた」と思った。
わき見や考えごとをしながら歩いていて、別に視界が悪くなったわけでもないのに、足元の突起物にスネをぶつけた時の痛さも強烈である。あまりにひどいと転倒などをして怪我をするが、ただぶつけただけでも肉の殆どついていない場所であるために痛い。
野球のボールが真を捉えて跳ねかえるようだ。あまりにもその悔しさにその突起物を蹴飛ばして、さらに足の甲を痛めたことがある。 泣き面に蜂に刺されたようだ。
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