2002/09/13
 防  災
 
  
どうすれば地震・火災から身を守れるか、我々の防災に対する意識は日に日に高まってきております。
東海大地震がまもなく起こるのではないかという議論が、ますます拍車をかけています。
人命を守る最も重大な命題に対して、建築設計の役割が大変大きなウエイトを占めてくるのではないでしょうか。
安全なまちづくりのために国土交通省、警察庁、警視庁、消防庁も防災に関して建築設計を重視する姿勢を打ち出してきています。
屋根屋としてこの改正建築基準法における防災対策のポイントを遵守した施工をしなければなりません。
一番のポイントは屋根の耐火及び防火性能ではないでしょうか,私共は工場・倉庫・文化施設など大型屋根から一般の木造住宅まで幅広く施工をしています。
現場回りをして、いつも不安と疑問に思うことがあります、屋根材として防火性能〔不燃材として認められていない〕のない可燃性素材FRP防水などで平然と住宅の屋根施工をしているということです。
住宅に関しても色々な法律が制定されているにもかかわらず、単に施工が簡単というだけで採用しているしか思えません。
施主の方々はこの重大な事を全く知らないでいます。また建築確認に承認印をつく役所の方にも責任が生じると思います。
今後、VOC対策建材、エコロジー建材、リサイクル可能な建材など益々厳しくなります。
このような規制にそうような建材をすでに開発していますので、早めに製品化して役に立ちたいと思います。


 
 2002/09/06
 新製品のご案内 エテルニット スクリーン工法
 
  

エテルニット 〔透光・遮光スクリーン工法〕 
私共が施工実績として数十万uあるハーパーズストロングルーフを基に有孔成型加工を施し、シートスタッドにて簡単に施工できるようにシステム化した、透光性あるいは遮光性を開口率にて自由に設定できる、屋根・壁・天井などに取り付け可能なスクリーン工法です。
エテルニットの最大のキーポイントは施工後遮光スクリーンとしての役目と、透過性の良い特性が相俟って外観上で柔らかさとロマンを絶妙にハーモニーして奏えることができます。
屋内外で使用可能でき、スクリーンルーバー屋根、壁面スクリーン、ディスプレイの間仕切り、柵 、天井ルーバー、落下防止ネット、設備機器の目隠しパネルなど多彩な用途に対応できます。
有孔パターンは20種類以上、自由なパターンの製作にも対応いたします。〔開口率55%まで製作可能〕
標準板厚は0.8oから1.2oですが、用途に応じて0.6oや2.3oも製作いたします。
長さは1820〜3000o特注も相談に応じます。
標準色は10色ですが特注色にも対応いたします。

建築の表現は千差万別いろいろな表層表現が試みられている、透明感にあふれた軽やかさのエテルニットに近づいてみると、有孔部分がちいさなドットであったり、自由に創造された模様であったりして、視線の抜け方や光の差し方そのものが建物の新しい表現創りに役立てれば幸甚におもいます。
 
 2002/09/03
 新製品のご案内 エテルニット スクリーン工法
 
 
春先から施工現場に向かう途中に、田植えの光景を眺めながら写真に収めていました。
日本は四方を海に囲まれて列島をつくり、中央にはそれぞれ山脈が連なっている火山列島の国である。
この山脈によって、大陸からの風をさえぎり各地にさまざまな気候をもたらしている。
春と秋の気候は穏やかであったり、夏暑く冬寒い地域や、季節によって大雨や大雪が降る場所もある。
このような列島のさほど広くない土地を、私達の祖先は耕し、実り豊かな国土に育てあげた。

早苗を植えつけた時は、満々とはられた水の田んぼの中に産毛がはえたような、少しばかりの微風でも飛んでしまう感じをうけた。
ひと月も経たないうちに、大地に力強く根ずき、きれいに整列した姿をみせ、耕された大地の養分を元に成長します。


ふた月もすると、緑の草原のように変わり、風が吹くと緑の波が広いフィールドを駆け抜けるようになります。
水面を見ることが出来ないほどに株が成長しました。
そして、まもなくすると穂先に花をつけて、黄色の実に変わります。


現場に足を運び、同じ道を通過するたびに何気なくフィルムにおさめた稲の発育と現場の進捗が、ほぼ同時期に進んだことは何かの縁かもしれません。
九月に入り建物が完成したと同じ時期に稲穂は沢山の米の実を付けて、収穫を待つようになりました。