2002/03/26
 モノ作り支える現場の人々
 
  
昨年十一月始めより施工開始した現場が無事、屋根工事を完了した。
昨年来からの好天に恵まれたことから、現場にて雨の影響を受けずに施工を続けられたことは感謝しなければならない。
「武蔵野の山並みをイメージされて、屋根の意匠をデザインされた」と言う三次元形状の屋根施工に挑戦する。
CADやCAMなどのコンピユーターによる設計・製造によってどんなに技術が進んだとしても、作図された図面どうりに施工するには、人間の知恵や工夫そして技が必要です。
どんなに立派な図面があっても、実際の施工には熟練技能者の腕に頼らなければならない。
施工工程
1). トラスの上に母屋の取り付け。2). 硬質木片ボード貼り。
3). ゴムアスファルトルーフィング。4). 貫流型垂木取り付け。
5). 下地二重目貼り。6). ゴムアスファルトルーフィング。
7). ステガター・アルミガタ−取りつけ。8). 捨て張り。
9). 屋根本体貼り。10). ジョイナー取りつけ。
三次元曲面形状のために、最長29mある多種類の寸法の屋根材を竹の子状に切断して施工しなければならなかった。
そして、屋根材の移動をふくめて、施工効率のを良くするために、屋根足場を組まず親綱とドリップを使用した施工方法を採用した。
墨だしはトランシットによる作業で行ったが、このような勾配・曲面形状のためにかなりの人手を要した。
冬場のために北屋根面は霜が降り、十時過ぎまで作業が出来ず、段取りにもかなりの制約をうけた。
など・・・。
色々な苦労を体験した現場作業であったが、事故もなく無事に完了した事に、感謝と喜びを味わえた。
11). 完 成 
全国の様様な現場で培われた技能を、さらに向上させる努力を欠かさず、よりいっそう強く、美しく、経済的な屋根作りを目指したい。
モノ作りを最後に支える基盤の現場で働く人間の力にあらためて感謝します。
 
 2002/03/20
 15年前の物件調査
 
  
先日、私どもが施工した物件の中で、特に環境の厳しい立地条件にある、鹿児島県の奄美大島の浜千鳥館(美術工芸館・酒造工場)へ二回目の現地調査を行った。〔前回は施工後10年後に実施〕

(1) 物件状況
施主大島運輸株式会社
所在地鹿児島県奄美大島郡龍舞町浦字角字
設計三幸建築設計事務所
施工浜崎鉄工建設株式会社
施工年月日昭和62年7月
屋根工法プロムナールーフ
施工面積255平米
(2) 使用材料(ビニトップルーフ)
原版サイズ0.4-1000xC
原板Z-25
膜厚表面:250μ 裏面:100μ
表面:K61Y (グリーン)
裏面:K01 (ホワイト)
(3) 立地環境
位置北緯28度23分 東経129度30分
気候気温及び降雨量(年間平均)
気温21.2度 降雨量3039mm
立地条件建築物は海岸より100以内の距離にあり、海岸線を走る国道沿いに建てられている。
高温多湿に加え、塩害を常時受ける金属素材にとってはとても厳しい環境下にある。また、台風の通り道でもあるため、風圧・水密性に優れ建材が要求される。
(4) 調査結果
目視による外観検査では、地上から見る限り、色調において白っぽく褪色はしているが、プロムナールーフは施工当時のままの状態である。
塩ビ皮膜の剥離、錆び等の外観上の異常は認められなかった。
軒先コンクリート部の塗装は皮膜剥離がかなりひどかった。
屋根面に登り施工状況の変化の確認を行った。屋根本体及び役物の浮き・はがれ・損傷など全く異常は見られなかった。
ジョイナー部の密着曲げ加工部分も皮膜の割れ等も無く良好であった。一部局部的に錆びが出ている個所はあったが、補修塗料で  補修されており腐食が抑えられていた。
(5) まとめ
@ 等物件に採用されたプロムナールーフは、約15年の長期に渡り奄美大島という屋根材に最も厳しい条件下〔高温・多湿・塩害・台風・紫外線量〕において、色はやや褪色傾向にあるも、屋根素材表面部からのマイクロ・クラックも無く、屋根材としての機能を十分に保持している。
A 加工部からの腐食も一部あるものの、補修塗料にてタッチアップ補修がされており腐食の進行が止められている。
B 施工20年後の調査を行いプロムナールーフの実力を確認したい。
ご採用ありがとうございました。
この浜千鳥館では奄美大島の特産品である黒糖焼酎が製造・販売されています。
是非一度、美しい海と美味しいお酒の島・奄美大島へ行ってみては如何でしょうか?

黒糖焼酎のおいしい飲み方
お湯割り・水割り黒糖焼酎独特のコクとまろやかさが生きる、最もポピュラーな飲み方です。
例)

25度の場合 黒糖焼酎6:お湯(水) 4又は5:5
30度の場合 黒糖焼酎5:お湯(水) 5又は6:4
オンザロックグラスに氷を入れ、黒糖焼酎を注ぎます。
ストレートウィスキー・ブランデーなどの蒸留酒と同じく生のままの美味しさをお楽しみ下さい。
バラエティコーラ、ミルク、炭酸、ウーロン茶などで割ったり、果実酒作りにもご利用下さい。
 
 2002/05/23
 「おかげさまで22222」
 
 
私共のホームページへの来場者が、おかげさまで今年3月8日に20000ヒットを達成し、僅かのうちに22222ヒットに達しようとしております。前回の20000ヒットの記念キャンペーンでは、7名の方に応募頂きありがとうございます。
  第2回目の今回は、22222〜22232ヒットにご来場された方々に粗品を進呈させていただきます。カウンターをコピーしてメールでご返答願います。
 屋根に関する情報を今後ますます充実させていきますので、宜しくお願い致します。
 
 2002/03/12
 ア ロ ハ
 
 
先日、ハワイに住んでいる友人から電話があり、以前と違いずいぶん日本人観光客が少ないとの事。
日本の不況がハワイ経済にも影響するほど観光の島の打撃は大きいとボヤイテいた。
米国同時テロを受けて、日本からの海外旅行客は大きく減少した。日本人の出国者数は昨年十一月には前年同月より3.8%減の八十六万人まで落ち込んだ。ただ、昨年十一月を底に徐々に回復傾向にある。原因はテロよりデフレといった日本固有の問題であることが浮き彫りになった。振り返ってみると、ずいぶんハワイにもご無沙汰しているなーと思っている時に、いつもお世話になるホテルからお手紙をいただきました。
35%割り引き、さらに連泊 5日目の宿泊は無料との案内、ふらーとのんびり気分に浸りたい気持ちにさせられます。
たまには、一息いれてハワイへ・・・オアフ島は、ハワイの中心、ハワイを満喫するには最高の島。
壮大なビーチや太平洋とダイヤモンドヘッドの素晴らしい眺め。
ハワイ島は他のどの島より様々な気候と地形が見られる。火山岩や熱帯雨林、砂漠のドラマチックな風景が楽しめる。
マウイ島はかつて捕鯨が盛んだったラハイナの町から、地球上で一番月面に近い姿であるといわれるハレアカラ山頂まで、アクティビティーが盛りだくさんの不思議なところ。
カウアイ島は青々とした熱帯植物と壮大な山脈や滝が、ハワイで最も美しいビーチと海岸線に見事に調和した風景が自慢の再発見のところ。
もし、時間その他に余裕のある方がおりましたら素敵なホテルなので紹介したいと思います。
近いうちに屋根屋長尺・見手我留記にて紹介します。
以前、ハワイの屋根屋さんを訪れたことがあります。
アルミの平葺をプレス加工して販売施工しておりました。
他にペーパーシングル葺工法、ウッドシングル葺工法、金属屋根工法はメイランドからの技術導入をして施工しています。
ウッドシングル葺工法は日本と違い防火問題がなく、また空気の乾燥した気候のためによく見かけます。
 
 
 2002/03/08
 おかげさまで
 
 
おかげさまで私共のホームページへのご来場者が20000人に達っする事ができました。
昨日、20000ヒット達成する見込みでしたのでトップページに「20000〜20010番目のご来場者に粗品を贈呈しますのでメールを下さい」と載せたところ、7名の方からメールを頂きました。
ありがとうございました。 本日、早々に発送致します。

また、次回に記念のカウントに同様の企画を致します。


これからも、より一層ホームページを充実させていきますので、皆様のご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。
 
 2002/03/06
 ソルトレイクから、2006年トリノへ
 
 
冬季オリンピックは日本人選手の健闘むなしく、メダルの数も長野オリンピックにはるか及ばず、二個という結果で終わりました。わずか四年で世界各国と力の差がついてしまうものです。
しかし、入賞者は長野五輪23人より2人多い25人という、次のトリノ五輪に期待ができる選手が育ちそうです。
ソルトレイク五輪の閉会式において、イタリアの歌手が1960年代に流行った『ボラーレ』を歌い、赤・白・緑のイタリア国旗色衣装の少女がリンクの上を滑りまわり、次回開催国のイタリア・トリノの開催を盛り上げます。
トリノは人口200万人、自動車産業を主としたイタリア北西部にあるE-70・E-66・E-25などのユ−ロ道の交わる工業都市です。
フランスからモンブラン・トンネルを抜けてE-25を南下して、山間のカーブを何度となく通過しながら下り、トリノへ向かう途中の左右に見える住宅の屋根葺きの様子を紹介します。
金属竪馳葺きを施した上に、再度下地に野地板を貼ります。次に、この地域にて採掘される石材をランダムに石材の目にあわせて裂き割って、大きな天然石屋根材の形にしてます。
ハンマーとコンクリートドリルの二つ道具で、手際良く葺いていく作業には感心しました。
屋根材の一枚を手に取ってみてみましたが、大きいサイズの物は結構重量がありますので、かなりハードな屋根葺き作業です。
天然石材屋根は大自然の山々に囲まれた環境に違和感なく調和しています。
数キロに及ぶヨーロッパ・アルプスのモンブラン・トンネルを貫通する作業において、かなりこの様な石材が採れたことでしょう。
聞くところによると、オリンピック競技をトリノ市内においてはアイス・スケート競技、そしてスキー競技はフランス国境に近い地域で開催されるとのことですので、トリノ五輪のTV中継には石材葺の屋根が紹介されるのでは・・・・・・・・。
同様の工法を私どもはコラー・キングにて対応いたしております。
 
 2002/03/01
 シャルル・ド・ゴール空港
 
 
パリ市内から北東へ ユーロ道・E-15線を約35キロの豊かな田園地帯に囲まれた所に位置してます。日本の空港と比べると本当に広い空港です。
この敷地の提供者は僅か四人ほどで、「お国のためならどうぞ」 と言って土地買収のゴタゴタ騒ぎもなくスムーズに空港建設が着手できたそうです。
ターミナル1・2があり、現在ターミナル2は増築工事が盛んに行われている。
たまたまターミナル2-F前において、増設される別のターミナルの屋根施工を見学することができた。
鉄骨構造の梁と梁の間に、断熱材を設置、続けてデッキプレート材を施工します。
次に再度、断熱ボードをデッキ材の上へ取り付けます。
防水工法にて、いったん仮葺をします。続いて、仕上げ材に竪馳葺きにて施工。
大きな空間の熱エネルギー効率を無駄なくするために、ロックウールなどの厚い断熱材を各所に取りいれて施工しています。
日本で現在施工している折板葺き工法等に使用している断熱材、ポリエチレンフォーム 4o 裏貼りだけでは、あまり断熱効果も期待できないし、降雨時の雨音などの遮音効果も優れていないのではないだろうか。
コストの問題が生じるが、これからの金属屋根材として省エネルギーを念頭においた屋根材の開発が急務だと痛感した。
空港の少し離れた所で住宅建設が盛んにおこなわれていますが、建設重機を多用した施工方法が主流みたいです。
空港のターミナルの屋根工事でも同様に作業しています。
ヘルメットもかぶらず、もちろん安全帯もせずに、日本では考えられない光景です。