2001/09/26
 コンセプト
 
  

『豊かな大地と共にあるような』 『ふあーっとした雲のような』
『屋根の陰影と外断熱を兼ね合わせた』 『武蔵野の山並みのような』
『平面計画・空間計画を中心に構造計画・環境計画・都市計画などを統合したもの.』
『複雑なシルエットではなく、シンプルな佇まいをもつ』 『その美しく雄大な景観に開かれた』
等々・・・
建築家の方々がいろいろなコンセプトを持たれてそのイメージに合わせた建物の屋根工事を施工して参りました。
設計の計画段階で、建築家の方々からお伺いした建物のイメージに基づき、構造形態、使用目的、地域の環境、気象条件等を考慮した最適な屋根材屋根工法の提案をさせていただいております。
小屋組みの過程までに数々のステップを歩んで写真のような小屋組み下地が完成します。
「さーて、これからが屋根屋の本領を発揮する番です・・・」

次に紹介させていただきます建物は太陽光熱を利用したソーラーシステム設備付き屋根です。この工法の施工は来月からはじまります。
私ども屋根屋のコンセプトは
より美しく、より強く、経済的に、環境にやさしい屋根創りをめざす。』です。
 
 2001/09/21
 第42回 BCS賞
 
  
(社)建築業協会(戸田守二会長)が選出する「建築業協会賞」(BCS賞)の入選作品19件(うち特別賞2件)が決定。このほど発表された。
同賞は、建築の設計・施工・管理維持その他、建築技術の進歩向上を図り、建築生産の近代化と建築文化の進展への寄与を目的に、同協会が国内の優秀建築物を毎年表彰しているもの。
第42回目となる今回、私共が屋根施工させていただいた作品が入選しました。
工法:プロムナールーフ F型
工法:コラーキング WO型
 
今後とも屋根に情熱を注ぎ、建築業界に少しでもお役に立ちたいと思います。受賞おめでとうございました。
 
 2001/09/17
 秋
 
 
各地に現場があると、あちらこちらへ廻れる機会が多く、その地方で季節を感じることができます。
やはり、変わった形状の屋根があると覗いてみたりしながらの旅になります。
先日、東北へ行き早い秋を見てきました。
田畑の空いている所々に満開のコスモス
まもなく稲刈りを待つばかりの頭を下げた稲穂
秋風に揺られているススキ
秋はあざやかな色彩の季節。
野山を生き生きとさせていた昆虫たちは鈴虫の声を最後に、なりを潜めていきます。
代わって鳥たちの声が戻ってきます。そしてまもなく葉を染め野山を華やかに彩ります。
南北に細長い日本列島、皆様の色彩の季節はいつ頃から始まるのでしょうか?
 
 2001/09/13
 一昨日の出来事
 
 

NHKの「プロジェクトX」を見終わってすぐの事、いきなりニューヨークのWorld Trade Center ビル炎上している画像が目に入り、アレー何かの映画かなーと思いつつ、見入っていると二機目の飛行機が激突するシーンが続けて映りました。
ほんとうに映画のシーンを見ているのか、言葉にならない悪夢のような出来事でした。

由の女神を見物して、マンハッタンのリバティパーク船着場に向かう途中の船上から、もう二度とこのような景色を見ることができない悲しさと、この事故に合われた方々のお見舞いとご冥福を心からお祈り申し上げます。

 
 2001/09/13
 吊屋根工法
 
 
9月4日の屋根裏部屋にて紹介させていただいた「フロリダ半島」を御覧になった方々から、「どのように施工するのか?」「どのように納めるのか?」などの問い合わせや引き合いを沢山いただき有難うございました。
この声にお答えするために、本日は施工方法ならびに納まりについて紹介させていただきます。
カーテンレールの発想から発案された、金具をスライドしながらセットする工法です。
写真を見ていただけばお分かりと思いますが、屋根材のハゼにセットしたシートスタットをスライドさせて、小梁にかみ合わせます。そのあとにハゼ殺しで固定します。AとBの二つのタイプを用意してあります。
↓↓↓
物流倉庫のキャノピーに採用された物件の梁下地段階の写真です。
ガルバベースの鋼板に、フッ素塗装を両面に施した素材を使用した長さ10600mmのストロングルーフをR=36.3mに曲げ、四点吊にて施工しました。
箱樋を壁面に、200mmの幕板を軒先に取り付け完成しました。
写真の試験機にて、積雪荷重性能の試験を行い、支点間距離2,250mm、荷重455Kgに耐えることができることが証明されました。詳しい資料は総合カタログに明記してますので御請求ください。
 
 2001/09/04
 フロリダ半島
 
 
フロリダ州マイアミのダウンタウンへ行くと、米語で会話している人々より、スペイン語にて会話をしている人々のほうが圧倒的に多く感じます。中南米からの移民の方々がとても多く住んでいるからとのことでした。
さて、マイアミよりフリーウェイ95号線を南下、エヴァーグレースナショナルパークの湿地帯を通り、キーウエストへ向けて200マイルのドライブです。途中の島と島はすべて橋で結ばれており、海の上を走りぬけて進む気分は最高のものです。
途中の島の道路際にて、ガスステーションの屋根工事をしている現場を通りかかりましたので、車をとめて早々に現場の中へ入り「GOOD AFTERNOON」と挨拶したのに何も返事がないので、こんどは「BUENAS DIAS」と挨拶すると、
スペイン語にて返事がかえって来ました。身振り手振りで屋根を見せて欲しいと伝えると、ようやく理解を得て屋根の上へあがることができました。その施工の方法は、屋根と天井が一体で施工できる吊屋根工法でした。 少しエンボス加工をほどこした鋼板を素材にして、ロールフォーミング成型した屋根と天井を一体に利用できる屋根材です。仕上がりはスパンドレールを張り上げた感じで、仕上がりは凹凸のないフラットな面の為か、とても明るく感じました。,屋根と天井が一体になっていて、とても合理的なスピードのある工法ですばらしいなと思いました。しかし、施工方法を見ているととても原始的な方法でした、梁に墨付けをしてから、ひとつずつ取り付け金具を溶接していました。
もっと合理的にできないものかと思いながら見つずけていると、ある発想が思いつきました、カーテンレールに付いている金具のようにスライドさせて、梁にかみ合わせて固定する方法を利用できないか?この発想をもとに完成したハーパーズストロングルーフ吊工法は今やガスステーションばかりでなく、駅のコンコースやキャノピーなどいろいろな方面に採用されるようになり大変感謝しております。
屋根と天井が同時に施工できて施工期間の短縮をはかれるばかりか、フラットな意匠は照明をより明るく感じさせます。
外れた道を元のキーウエストへ向けて再出発、右にメキシコ湾、左にフロリダ海峡を眺めながら、目的地キーウェストヘ着きました。ただなんとなく南へ南へと向かった旅で大きな収穫がありとても有意義な旅でした。