2001/07/23
 葉の働き
 
  
植物の働きの中で一番大切なのは、澱粉を作る仕事である。根の先の根毛から吸い上げた水と、葉の裏側の小さな穴(気孔)から取り入れた空気を原料とし、葉の緑色の粒(葉緑体)が取り込んだ日光の力を借りてできる澱粉は葉の中の菅を通り、茎や根に蓄えられる。
澱粉を作る時に、植物は気孔から酸素を出す。この酸素を吸って人も動物も生きている。また、人や動物が吐き出した二酸化酸素は、空気に混ざって植物に使われているので、うまく釣り合いが取れている。
葉は工場である
葉の中をもっと詳しく見ると、葉緑体が光りをうけ、水を酸素と水素に分けて酸素は外に出す。残った水素にもう一つの原料である空気の中の二酸化酸素を結びつけて澱粉をつくる。だから葉は水と二酸化酸素を原料にして澱粉と酸素をつくり出す工場だと、引き合いに出される。
二酸化酸素削減対策の一環として植栽緑化推進に役に立ればと思い、私共は屋根緑化に力を入れております。
単に、葉を植栽するだけでは屋根にhairpieceを乗せたのと同じではないでしょうか?葉の働きの活用を促し、さらに建物に対する断熱・防音効果のある屋根緑化工法が必要です。
屋根緑化をする場合、防水処理だけでは不十分です。
給水・保水・防根・排水層・その上に土壌を敷きつめ、最後に土や植栽の飛散を防止することまで考慮にいれて施工する、ウェットジェットをご検討ください。
 
 2001/07/09
 葉
 
  
葉は、室内の温度を快適にするだけでなく、表面から水蒸気を出しているので、それにより外気温を直接冷すという働きもあります。特に、都市部では年々悪化して問題となっているヒートアイランド現象を軽減させるのに役立ちます。
個々のエネルギーだけでなく広い意味での省エネルギーにつながります。
サーモカメラによる夏季の熱画像解析に示される様に真夏、建物の最上階は屋上からの日射熱により酷く暑くなります。
外気温が31度から34.5度を示し、屋上タイル表面温度は、 45度から50.5度に達します。その焼け込みのせいで、階下の天井面も34.5度まで上昇します。
ここに芝生を植栽すると、土壌の内部温度は、22度から26度とほとんど変化しません。芝生のお陰で日射熱の影響を和らげます。これは芝生よりも盛土の効果ですが土は乾燥すると表面温度もかなり上昇します。
土が遮熱に効果的に働くのは湿っている時、つまり芝生が土地の乾燥を防いでいるわけです。

(サーモカメラによる植栽部とタイル面の熱映像比較)

冬場における屋上緑化の効果は、土と植栽は断熱材のような働きをするため、暖房で暖められた室内の熱を外に逃がしません。
又、芝生の植栽は照り返しによる熱を防ぐ働きもあります。
照り返しによる熱放射に関して芝生はコンクリートに比べるとずっと少なくなります。
サーモカメラで示すとおり、芝生の表面温度がタイル面と比べ15度近くも低くなっていることからも分かります。建築物の熱環境改善効果があります。
 
 2001/07/03
 工具
 
 
建設業に携わる業種は沢山あります。
工具類は数千種類にもなり、金属屋根工事をする工具も多数あります。その一部を紹介させていただきます。

『まとも』 直刃鋏・・・板金用の金切挟のことを言う。刃が直線になった挟で板厚が0.5mm以下の薄物切りと、板厚が0.6mm以上の厚物切と二種類あります。
『やなぎ』柳鋏・・・金切り箸の一種で刃が湾曲したもの。曲線状に板を切断する時に用いる。
『えぐり』・・・柳箸の刃をさらに短く、刃先を更に短くしたもの。板に孔を開けるときに用いる。
『つかみ』掴み鋏・・・掴み込み作業を行う場合や小さい板片の端を折り曲げるとき板の折り曲げ代を掴み箸で掴んでおいて箸の刃先に沿って折り曲げる、などの場合に用いる。
『かたなば』刀刃・・・はぜやはぜ締めを行う時に用いる。刀刃は硬質の鋼帯で作られている。板を折り曲げる場合、折る位置に刀刃を当て押えながら拍子木で板の端を叩いて曲げる。