『雨樋』を辞書で調べると「屋根からの雨水を軒先で受けて下まで導く。」 と書かれてます。 英語では「GUTTER(溝)」の意味にとれる表現です。独語では「DACHRINNE(屋根に付く溝)」の表現です。しかし、日本語の漢字は「樋」の字を分解すると、「木と通」と分かれます。雨樋は竹を半分に割って使ったり、丸太を削り、そこに雨水を通しました。いろいろな国の屋根を見て歩いている時に、オーストリアのイエンバッハという町でこのような形の雨樋を見つけたのでご紹介します。右の写真を見て頂ければ、一目瞭然ですが漢字のごとく丸太を削ってダイナミックに軒先に取り付いています。「これが本当の樋だなあ」と感心しました。雪が降ると取り外せるようになっており、屋根は小砂利を敷いた外断熱工法を取っております。